ヴィジュアライゼーションとは 引き寄せるイメージングのやり方とコツ
ヴィジュアライゼーション(視覚化)は引き寄せの法則を発動させるための基本となるスキルです。
願望が実現した世界を映像として思い描き、想像の世界を体験することで思考を現実化します。
ヴィジュアライゼーションとは何なのか。また、なぜ思い描くだけで叶うのかについて見ていきましょう。
映像を思い浮かべるのが苦手という方、実践してみたけれどうまくいかないという方におすすめのやり方、コツもご紹介します。
Contents
ヴィジュアライゼーション(視覚化)とは?
ヴィジュアライゼーションはあなたが叶えたい願望を映像として思い描き、それを現実に引き寄せる方法です。
想像力を働かせて望みが叶っている状態をイメージします。
普通の空想(妄想)との違いは本当に起きていることとしてイメージするという点です。
言いかえればイメージした世界を体験するということです。
潜在意識はリアルなイメージと現実を区別しません。
視覚化によって潜在意識の書きかえができます。そして書きかえられた潜在意識はイメージしたことを現実化するように働きます。
ヴィジュアライゼーションのやり方
視覚化の基本的なやり方を見てみましょう。
- リラックスします。ゆったりと座るか横になり、心を落ち着かせましょう。
- 願望がすでに実現した世界を映画のようにイメージします。
- あなたが望む状態をすでに起きたことのように思い描くのがポイントです。
注意点
☆「あれが欲しい」「こうなりたい」と願うのではなくすでにそうなっているかのように思い描きます。
実現したいことや欲しいものを求めている状態ではなく、すでにそれを実現し、手に入れている状態をイメージする必要があります。
☆望ましくない状況を変えたい場合、「この状況を変えたい」「あれに消えてほしい」というイメージの仕方ではなく、望ましくない状況が消えてなくなっていて、代わりに心地よい環境になっている世界を思い描きましょう。
なぜイメージが現実化するの?
なぜイメージしたことが現実化していくのでしょうか?
それには無意識の働きが関係しています。
上述の通り、潜在意識には想像と現実の区別がありません。
あなたの脳は実際に起こったことも、視覚化したイメージを視ているときも、同じように反応します。
潜在意識はあなたの想像を現実のこととして受け取っているのです。
潜在意識に明確なイメージが刻まれると、無意識のうちにそのイメージを実現するための行動をとるようになります。
いままで気づいていなかったことが分かるようになり、願望を現実化するためのアイデアがひらめくようになります。
そうした変化が周囲にも伝わり、あなたが望みを叶えるのを手助けしてくれる人が現れることもあります。
さらに視覚化したイメージが潜在意識に定着するとあなたのコンフォートゾーンが変わります。
思い描いたイメージのほうが本来のあなただと無意識の領域で感じるようになるのです。
人間には“本来の自分”に自動的に向かおうとする機能がそなわっています。この機能によって引き寄せの法則が加速します。
ヴィジュアライゼーションによって新しいコンフォートゾーン=本来のあなたが潜在意識にプログラミングされ、望ましい状態に向かって現実が動き始めるのです。
ヴィジュアライゼーションのコツ
視覚化が上達するコツをいくつかご紹介します。
どうやって実現するかは考えない
すでに実現した世界、つまり結果だけをイメージするようにしましょう。
どのように実現するかは考えなくても大丈夫。自動的にうまくいくようになります。
映画に例えるとハッピーエンドから始まるストーリーです。
そこにいたるまでの展開は宇宙という名脚本家におまかせしましょう。
想像を超えた方法で叶うのが引き寄せの法則です。
リラックスしておこなう
ヴィジュアライゼーションによる引き寄せを成功させる最大のコツはリラックスしておこなうことです。
快適な座り心地のイスに腰を下ろす、ベッドに横になりアロマを焚くなど、くつろいだ気持ちになれる時間をつくりましょう。
リラックスするほど潜在意識にイメージを浸透させやすくなります。
執着を手放す
視覚化をしながら強く念じたり、祈るような気持ちになると逆効果です。
「欲しい」「したい」という思いは欠乏感の表れですので、望むこととは反対の波動を宇宙に送ってしまいます。
「どうしても叶えたい」という執着があるとリラックスできません。リラックスできないと潜在意識がうまく働きません。ヴィジュアライゼーションの効果が薄れてしまいます。
執着を手放してすでに願望が実現した世界のイメージを楽しみましょう。
「本当の願望」が実現しやすい
叶えたい望みがあっても、それが「本当の願望」ではないとなかなか実現しないことがあります。
表面的な意識では叶えたい夢だと思っていても、潜在意識では叶えたくないと思っていることがあるのです。
あなたがヴィジュアライゼーションしていることが本当の願望かどうか確かめるには、イメージ中に感じる気持ちをチェックします。
「これでいい」「これだ!」「しっくりくる」「間違いない」という穏やかな確信のような温かい気持ちが胸の底から湧いてくる感覚があれば、それが本当の願望です。
最初はうまくいかなくても焦らない
実現したいことを鮮明に視覚化するというのは簡単そうに思えて実はとても難しいことです。
最初はうまくいかなくても焦らず、練習のつもりでおこないましょう。
何度も繰り返しているうちに自然とうまくいくようになります。
まとめ
- ヴィジュアライゼーションは望みが叶った状態を映像として思い描き引き寄せを起こすテクニック。
- すでに願望が実現した状態をイメージすると潜在意識がそれを現実化する。
- リラックスして焦らずに続けるのがコツ。
完了形イメージングを簡単にするには“未来からきた人になる”
引き寄せの法則を発動させるイメージングのコツ、「すでに実現したかのように」思い描くテクニックをご紹介します。
ストレスをやわらげて、心をリラックスさせてプラスの波動に修正してくれる効果が期待できるイメージング法です。
未来人になってイメージングする
未来から未来を振り返る
まず、未来人になってみましょう。
あなたは未来から来た人で、これから何が起こるのかを知っています。
そうイメージしてみるのです。
次に、あなたが実現したい未来を振り返ります。
未来人として、まだ起きていないことを過去のことのように回想するのです。
1年後にタイムスリップしてみよう
たとえば、あなたは1年後の未来から戻ってきた人だと考えてみましょう。
そして、現在から半年後に叶えたい願望を、すでに叶ったこととして思い出してみるのです。
「お金がたくさん入ってきて嬉しかった」
「彼とよりを戻すことができてよかった」
「あのときは信じられなかったけど、結婚できた」
「病気が好転してよかった」
“未来を振り返る”と、自然と完了形のイメージングができます。
念じるような気持ちを手放すことができ、リラックスした引き寄せの波長を生み出せます。
なぜ“未来から未来を振り返る”と叶うの?
不安にならない
未来から未来を振り返ると不安が消えます。
すでに起きたことを思い出すときは不安にならないからです。
現在から未来を想像しようとすれば必ず不安になります。
どんな楽しいことや嬉しいことを思い描くときでも、まだ分かっていない先のことを考えれば不安になるように人間の脳は作られているのです。
“予期する”は諸刃の剣
引き寄せるコツは“予期する”こと。
しかし、この“予期”こそが不安を生んでいます。
不安とは未知に対するセンサーだからです。
予期するとは言いかえれば未知のことを考えるということです。
未来を振り返るイメージング法をおこなうと予期する不安に対処できます。
未来から過去を振り返るようにイメージすれば、それはすでに起こったこととして不安にならずに受け入れられるようになるのです。
注意点 過去にとらわれてはいけない
この方法では少し先の未来をさらにその先の未来から振り返る、という考え方をします。
振り返る、回想する、思い出す…という方向で想像力を働かせることで、自然と“すでに叶ったように”イメージすることができるというわけです。
ただし、本当の過去まで振り返らないように注意しましょう。
あくまでも未来を思い描くことが大切です。
過去を思い出すと欠乏の波動が発生
過去とは、今はもうない時間のことです。
今はもうない。
どんなに嬉しかったことも、楽しかったことも、今はもうありません。
過去の思い出にひたるとき、それは「今はもうない」という欠乏状態の波動を宇宙に発信していることになります。
あなたの未来には思い出を超える良いことが待っています。
過去にとらわれがちな悩み
引き寄せの法則で実現したいことがある人の中には、過去にあったものをもう一度取り戻したいという願望がある人も多いことでしょう。
そういった願望を持つと「今はもうない」過去への執着が強くなりがちです。
お金、健康、復縁、仕事など。
過去の栄光にすがって「もう一度のあの頃のように…」と思えば、今はもうそれがないという欠乏の信念が強化されてしまいます。
取り戻したいものがある場合でも、あくまでもそれを未来に再創造するつもりでイメージしましょう。
きっと思い出の中にあるものよりも良いものが手に入るはずです。
まとめ
- すでに実現したかのようにイメージングするには、遠い未来から近い未来を振り返る。
- 先のことを考えると不安になる。振り返るときは不安にならない。 → 先のことをさらにその先から振り返れば不安にならない。
- 本当の過去までさかのぼらないように注意。「今はもうない」という欠乏意識につながってしまう。
イメージングは難しい?簡単、確実にマスターする“五感攻略法”
イメージングが難しいと感じる方でも簡単にマスターできる方法をご紹介します。
引き寄せる想像のコツは五感を使って臨場感を高めることです。
五感のイメージを攻略しましょう。
五感を1つずつ攻略する
失敗する理由
もっとも簡単に、そして確実にイメージングをマスターする方法は、五感を1つずつ攻略することです。
一度に複数の感覚を意識してしまうと、集中できずに失敗します。
あなたの集中力が足りないわけではありません。人間の脳の仕組みがそうなっているのです。
上手に五感を駆使してイメージングしている人はどういう脳の使い方をしているのでしょうか?
成功する理由
うまく五感を使ったイメージングができている人は、触覚・嗅覚・聴覚・視覚・味覚をバラバラに、ひとつずつ想像しています。
同時に複数の感覚を処理しているように見える人たちも、実は無意識に1つずつ感覚を想像しています。
ただそういう人たちはある感覚から別の感覚への切り替えがとても速いのです。
ゆっくりでも大丈夫
イメージングを簡単にするコツは五感を1つずつ想像することです。
ゆっくりでも大丈夫。
5つの肉体的感覚を、1つずつ集中して想像するコツをつかんでいきましょう。
願望ごとに叶いやすくなる“集中すべき感覚”がある
願望にはそれぞれ成功率を高める“対応する感覚”があります。
触覚、嗅覚、味覚、聴覚、視覚、それぞれに集中してイメージングする方法を習得すると、叶えたい願望に合わせて的確な感覚を選ぶことができるようになります。
結果、やみくもに五感のすべてを働かせようと無理をしている人よりも、早く願望が実現できるようになるのです。
願望別に集中すべき感覚は以下のとおりです。
あなたが叶えたい願望に対応する感覚をイメージしてみましょう。
お金 → 触覚
お金を引き寄せたい場合は「触覚」に集中してイメージングしましょう。
お金は物質界の王様。“物”ですので、それに触れる感触、触覚がもっとも金銭を引き寄せる力が強いのです。
電子マネーや仮想通貨もスピリチュアルな意味では物質界に属するので、触覚的想像で引き寄せることができます。
お札を数える指先の感触を想像してみましょう。
- サラサラする紙幣の感触。
- 指先でお札の角をはじくときの感触。
- 札束の厚み。重み。
すでに現金レスで生活している方はスマホで電子マネーの残高確認をするときの感触をイメージしてみましょう。
健康 → 聴覚
健康を引き寄せるには「聴覚」を想像してみましょう。
他人からかけてもらう言葉を想像します。
耳に意識を集中するのです。
- お医者さん「よくなってきてますよ」
- 友だち「最近、調子よさそうだね♪」
- 恋人「よくなって本当によかった!」
- 親「そうなの、安心したわ~」
こうした他人にかけてもらう言葉を耳で感じるように想像しましょう。
電話ごしの声をイメージするのも効果的です。
恋愛、復縁、結婚、出会い → 嗅覚
恋愛においては、五感の中で「嗅覚」がもっともリアルな想像を喚起します。
- 髪の匂い
- 肌の匂い
- 服の匂い
- 香水の匂い
- 部屋の匂い
恋人は匂いを想像して引き寄せましょう。
就職、転職、受験 → 視覚
仕事や学業に関する願望成就を引き寄せるのは「視覚」を使ったイメージングです。
- 合格発表の掲示板
- 合格通知書
- オフィスや学校の外観、内観
- スーツ姿の自分、キャンパスを歩く自分
- 通勤、通学路
映像を思い浮かべて視覚を刺激し、現実化しましょう。
まとめ
- 難しいイメージングを簡単にするコツ → 五感のうち1つに絞って集中する。
- 集中してイメージする感覚を願望に合わせて選べば成功率がアップする。
「自分へのご褒美」で引き寄せ成功のイメージングが楽になる
引き寄せの法則でイメージングするときは心地よい感情に集中すると効果的です。
しかし長年の夢の実現とか、病気の克服とか、人間関係を良くするためとか――マイナスをプラスに変えるための強い願望は、心地よいイメージングが難しいもの。
切羽詰まった悲願のようになってしまいがちです。
そこで今回は、引き寄せに成功したときのことをイメージングするのが楽になる自分へのご褒美を使った方法を考えてみましょう。
目標達成したときのご褒美を決めておく
目標を達成したときの自分へのご褒美を決めておきましょう。
これだけで成功をイメージングするのが楽になります。
願望が実現したときのイメージに「ご褒美」を登場させると気持ちいい想像がしやすくなります。
たとえば引き寄せでダイエットをしようとしているなら、自分へのご褒美は洋服にしてみます。
前から着てみたかった洋服を自分へのご褒美として買い、その服を着ている自分を想像してみるのです。
お金を引き寄せたいなら、ちょっとした贅沢品をご褒美に。
少し背伸びすれば買える程度の物がいいでしょう。
所有する喜びを想像の中で味わい、引き寄せのエネルギーに転化します。
旅行も良いご褒美になります。あなたの願いが叶ったとき、その達成を祝う場所を決めておきましょう。
たとえばハワイのビーチでシャンパンを飲みながら祝うことに決めておきます。
砂浜と陽射しと碧い海をイメージしながら、シャンパンの味と夢の実現の喜びを結びつけて想像すれば臨場感が高まります。
お酒やスイーツも自分へのご褒美に最適です。
成功して喜びをかみしめながらの一杯。至福のひとくち。
目標を達成して好きなものを口にする瞬間を思い描けば、心地よいイメージングが簡単にできます。
セルフイメージを高める自分へのご褒美
自分へのご褒美はセルフイメージを高めることにも役立ちます。
セルフイメージが高まるとより大きな願望の実現を引き寄せられるようになります。
セルフイメージを高める自分へのご褒美は少し背伸びすれば買える程度の物でいいのです。
無理して高価すぎるものを買う必要はありません。
ちょっとだけ上質なものを持つのがポイントです。
時計、くつ、バッグなど身につけるものだとさらにセルフイメージを高める効果がアップします。
食べ物なら、名店のものを。お酒なら、それなりの銘柄のものを。
量よりも質を重視する考え方が富と成功を引き寄せます。
こうしたセルフイメージを高めてくれるご褒美を自分に与えることで、自分は良い物に値する人間なのだと潜在意識に分からせることができるのです。
ちょっといい物を身に着けているだけで、次々と良いものを引き寄せていく体質に変わってきます。
楽しむ気持ちを忘れないためのご褒美
叶えたい夢が大きい人や、現状を変えたいという強い思いがある人。そういう人ほど引き寄せの法則を続けるのがつらくなってきます。
念じるような、切望するような、渇望するような気持ちが出てきて、悲壮感に飲みこまれてしまいます。
そうなってくると引き寄せは発動しません。リラックスして良い気分でいないと潜在意識が働かないからです。
「欲しい、欲しい」という気持ちが強くなると宇宙はそれを与えてくれないのです。
「欲しい、欲しい」という状態が続くことになります。
そうしたつらい状態を変えるのが自分へのご褒美の効能です。
あなたの夢の実現のイメージのなかに、一品、あなたの大好きな洋服やスイーツを登場させる。
未来の自分に今のあなたからお祝いの品をプレゼントするのです。
自分へのご褒美によって夢を実現したときのイメージをより楽しいものにすることができます。
さらに、一つ何かを叶えるごとにきちんとお祝いをする習慣がつきます。
一つひとつの目標の達成を祝い、喜び、感謝するという習慣です。
大きな目標を求め続けるだけでなく、一つひとつステップアップを楽しめるようになれば引き寄せは加速します。
どんな目標を達成しても、どれだけ願望を実現しても、手に入れたものを味わい、楽しむことを忘れてしまえば意味がありません。
自分へのご褒美は小さな成功を楽しむ気持ちを忘れないようにしてくれるのです。
自分へのご褒美を用意して心地よいイメージングをする。セルフイメージを高める。そして願望実現を祝い、楽しむ。
そうすればあなたの引き寄せ力は楽しみながら上がっていきます。