失敗をイメージしてしまうのはNG？
はたして失敗をイメージしてしまうと願望は叶わなくなってしまうのでしょうか？
そんなことはありません。
「いいこと“だけ”を考えよう」——そんな引き寄せの法則のシンプルな教えの裏側で、「失敗することを考えてはいけない」という思い込みにとらわれてしまう人がいますが、心配いりません。
失敗をイメージしても大丈夫です。
むしろ失敗こそ“いいこと”の場合もあります。
いい失敗と悪い失敗がありますが、その違いがわかっていれば失敗のイメージによって成功を引き寄せることさえできるのです。
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いい失敗
いい失敗というものがあります。
それは成功への途中経過にある失敗です。
望む状態への過程だと思えるならそれはいい失敗。
どんな失敗も一時的な状態、過程だと考えることができます。
どんな成功も過程にはたくさんの失敗があります。
それは自然なことです。
成功を強く信じている人でも不安になり失敗することが頭をよぎるのは当然。
一瞬、不安になったり失敗することを考えてしまうだけで願望が叶わなくなることはありません。
むしろときどき不安になりながらも成功に向かっている、失敗を過程として受け入れながらよりよい状態を目指しているほうがリアルで、実現可能性が高いです。
たとえば恋愛。
恋が実るまでにはすれ違いやケンカがあるのが当然です。
結婚にしてもすべてが順風満帆ということはありません。
愛も幸福も、そもそも喜怒哀楽をすべて含めて味わえるものなのです。
一時的にうまくいかなくても何も心配はいりません。
金銭的な成功も過程に失敗があってこそ到達できるものです。
ビジネスにせよ投資にせよ、成功する人はかならず失敗を経験しています。
もし何の失敗もせずに金銭的成功を得た人がいたとしても、その人を参考にはしないほうがいいでしょう。そういう人は成功のあとに失敗を経験します。
あらゆる願望（目標・夢）において、途中での失敗がむしろ成功の条件となっています。
失敗についてイメージしたとしても、それを過程だと思うなら成功について考えているのと同じなのです。
成功への過程にはいい失敗がたくさんある。そう思っていれば、実際に失敗を経験したとしてもそれほどの痛手は負いません。
むしろ、避けようとするほうがダメージは大きくなります。
失敗を思い浮かべてしまうときは、その失敗が「いい思い出」になっている状態を想像してみましょう。
まさに今、失敗から立ち直ろうとしている人も未来の自分と同調して現在を“思い出して”みてください。
未来から振り返っていい思い出になっていれば、それはいい失敗。
成功した人がもっとも懐かしく、いい思い出だと感じるのが失敗の日々です。失敗を“成功している自分”として振り返ると、失敗をイメージしながら成功を確信している状態になれます。
いい失敗はいくら思い描いても大丈夫。
しかし、捉え方によって失敗は悪い失敗になってしまうので注意が必要です。
悪い失敗
失敗を考えてしまうこと自体は悪いことではありません。捉え方の問題です。
失敗を「最終的な結果」だと思ってしまうと、どんなに小さな失敗も悪になります。
失敗を思い浮かべてしまうこと自体には何の害もありません。
失敗を「終わり」だと思い込むことが最大の問題なのです。
失敗はむしろ成功の始まり。始点であり、通過点です。そこを終わりだと決めつけてしまえば、その先に待っているチャンスをすべて逃してしまうことになります。
失敗＝終わりという間違った思い込みを断ち切れば、失敗のイメージがマイナスの効力を持つことは一切ないのです。
失敗について考えてもいい
失敗することを考えてしまってもいい。
問題は捉え方。
捉え方次第ではむしろプラスになる。
想像上の失敗も、実際に経験する失敗も、それ自体は“善玉”です。
むしろ恐れないといけないのは、失敗について考えないようにしようとすることです。
考えないようにしようとすればするほど考えてしまうのが人間の心の仕組みです。
手放すべきは、考えてはいけないという思い込み。
少し思い浮かべただけでは潜在意識に定着することはないので安心してください。
失敗を考えないようにしよう、失敗を避けようとしたとき、潜在意識に“悪い失敗”がこびりつき、心を支配するようになります。
あることを考えないようにしようとするのは、抑圧（感情や思考を封じ込めること）です。
抑圧された観念は強い力を持ち、心の奥深くから人生をコントロールするようになります。
失敗の観念が抑圧されていると、成功に向かう行動を避けたり、間違った方向に努力するようになるのです。
この対処法は、失敗について考えてもいいのだと気づくこと。失敗それ自体は善玉だと知ることです。
あくまでも失敗は過程と考えて、その経験こそが成功への道なのだということを受け入れる。
それが積極性というもので、本当の意味での前向きな思考です。
成功と失敗は表裏一体で、同じ運命上にあるもの。成功した人がかならず知っているその事実を受け入れたとき、あなたは「すでに成功している」運命に乗っています。