陰徳とは?「いいことがない」その引き寄せ的理由

「いいことをすればいいことが起きる」と言います。
いわゆる因果応報の考え方です。

しかし、「私はいいことをたくさんしているはずなのに、ぜんぜん報われない…」そう感じている人も多いのではないでしょうか?
ちゃんといいことをした分だけいいことが返ってくるようになる方法ははたしてあるのでしょうか?

引き寄せの法則と陰徳の関係から「いいことが返ってくるいいことの仕方」を考えていきましょう。


陰徳とは

陰徳とは

まずは、“いいことが返ってくるいいこと“の基本、陰徳とは何かについて確認してみましょう。

人知れずする善行

いんとく【陰徳】
人知れずする善行。

【陰徳あれば陽報あり】

人知れず善行にはげめば,必ずよい報いがある。

――プログレッシブ国語辞典より

人に隠れていいことをすると「徳」が高まるというわけです。
しかも引用した辞書には「必ずよい報いがある」とまで書かれています。

隠れた事が見られている

あなたは施しをする場合、右の手のしていることを左の手に知らせるな。
それは、あなたのする施しが隠れているためである。すると、隠れた事を見ておられるあなたの父は、報いてくださるであろう。

――マタイによる福音書 6:3-4

聖書においても「いいことは隠れてすると報われる」と繰り返し強調されています。
しかも、他人に見せないどころか自分の片手にさえ知らせずにいいことをおこないなさいというのです!

しかし、実はこの「右手でしていることを左手に知らせるな」という部分にこそ開運のための陰徳の積み方のコツが隠れています。

つまり、「いいことをしている」という意識がありすぎる状態でいいことをすると報われない善行になってしまうというわけです。
言いかえれば我慢しながらいいことをするとマイナスの状態を引き寄せてしまうということです。

我慢しながら善いことをするとマイナスの状態を引き寄せてしまう

マイナスの波動を放つ我慢

我慢していいことをするとマイナスの波動を放つことになります。
他人のためにあなたが我慢して何かしてあげるとき、いいことをしながら負の気を生じているのです。

顔で笑いながら心で泣くとき、宇宙にはあなたの泣き声だけがとどいています。

我慢に反応する引き寄せの法則

どんなに世のため人のためいいことをしていても、我慢しているとネガティブなパワーが発生してしまいます。

宇宙はあなたの“我慢している状態”に反応して、我慢が必要な状況を引き寄せてしまうのです。
どんなにいいことをしていても不快な気分が高まれば不快な出来事や人間関係を引き寄せてしまいます。

ここで重要になるのが引き寄せの法則の基本のひとつ、「いい気分に集中する」ということです。

いいことをしているのに報われない2大パターンは「人間関係」と「お金」

いいおこないがいい結果につながらないことがあります。
とくに人間関係とお金に関することの場合です。
この2つは残念ながら善行が開運につながらないことが多いです。

しかしちゃんといい結果が返ってくるやり方もあります。

人間関係をよくするには?

「誰にでも明るく笑顔で接すれば周りにいい人だけ集まってきます」
これがよく言われる、良い人間関係を引き寄せる方法です。

しかし、いくら我慢して耐えてニコニコしていてもいっこうに人間関係が改善しなくて悩んでいる方も多いことでしょう。
「我慢」が生じるネガティブな波動が、ネガティブな人間関係を引き寄せ続けてしまっている状態です。

我慢の度合いが強ければ強いほど、強力な悪意をもった人間を引き寄せることになります。
そして、悪意に満ちた人と関わるときほどあなたの我慢の度合いは強くなります。
悪循環になり、いくら他人によくしても恩を仇(あだ)で返されるようなことばかりが起きるようになってしまうのです。

このような場合どうしたらいいのでしょうか?

我慢をやめましょう。
そして逃げます。逃げられる限り、ひたすら逃げます。
具体的に言うと不要な人間関係を避けるということです。
案外、私たちはやめてもいい人付き合いを続けているものです。
可能な限り我慢が必要な人間関係を捨てましょう。

するとあなたは気力や体力、時間を取り戻すことができます。
そのエネルギーを今度はあなたが愛情を持って接することができる人たちのために使いましょう。
本当に大切にしたい人たちのために陰徳を積むのです。
本物の愛情を持っておこなった善行はかならずあなたにいい報いをもたらしてくれるでしょう。

金運をよくするには?

「いいことをしていれば巡りめぐって富がやってきます」
と、あなたは何かで読んだり聞いたりしたことがあるかもしれません。
しかし、いつ富が巡ってくるのでしょうか? お金に恵まれるのが来世になってしまうようでは困ります。

スピリチュアルな思想に走ると、なんだか道に落ちているゴミを拾えば金運が上がるような気がしてきます。
そのうちゴミを拾わなければ金運が下がるような気になってくるでしょう。

気分がいい状態でゴミを片付けるなどのいいことをして、それでさらに気分がよくなった。そういう場合は開運につながります。
精神的な余裕が金銭の余裕を生む良循環に入っている状態です。

気分が悪いときに我慢しながらやりたくもない善行をしたときは、富にはつながらないでしょう。
ネガティブな波動を宇宙に送っていることになるからです。

いわゆる“いいこと”をするときは気分がいいときだけやればいいのです。
あなたの気分がよくないときはほかの気分がいい人にやってもらいましょう。
そうすれば宇宙全体のマイナスのエネルギーが減ります。

金運アップにつながる陰徳の積み方は、気分がいいときに(気分がいい人が)いいことをするということです。

いいことをするときは心をチェック

「私は人に良くしているのに、どうして私の周りには悪意のある人ばかり集まってくるの?」
「こんなに世の中のためになることをしているのに、なぜお金が入ってこないの?」
スピリチュアル本などでよく語られる開運法を実践していてこんなふうに感じ始めたときは、いいことをするとき負の気を生じていないか自分の心をチェックしてみましょう。
不機嫌を振りまきながらいいことをしても誰も幸せにできません。誰も幸せにできなければ自分自身も幸せになれません。

我慢しない善行が幸運を引き寄せる!

陰徳はたしかに幸運を引き寄せます。
ただし、我慢せずにいいことをした場合です。

これが「いいことをしているのに、いいことが起きない」を解消する引き寄せの法則と陰徳の関係です。

引き寄せ力を高める陰徳の基本

  • 我慢しない。無理しない。合わせない。
  • 自分の心に余裕があるときに他人に手を差し伸べる
  • 自分の機嫌がいいときに誰かに優しい言葉をかける
  • 余りものをおすそ分けするような感じ。(おすそ分けするために料理してはいけない)
  • まずは自分が幸せになる

だから今、それをやりとげなさい。あなたがたが心から願っているように、持っているところに応じて、それをやりとげなさい。

もし心から願ってそうするなら、持たないところによらず、持っているところによって、神に受けいれられるのである。

それは、ほかの人々に楽をさせて、あなたがたに苦労をさせようとするのではなく、持ち物を等しくするためである。

すなわち、今の場合は、あなたがたの余裕があの人たちの欠乏を補い、後には、彼らの余裕があなたがたの欠乏を補い、こうして等しくなるようにするのである。

それは「多く得た者も余ることがなく、少ししか得なかった者も足りないことはなかった」と書いてあるとおりである。

――コリント人への第二の手紙 8:11-15

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