引き寄せの法則で悪いイメージが浮かんできて困っているあなたへ
引き寄せの法則を使い始めると悪いイメージが頭に浮かんできてしまうことに悩む人がいます。
「思い描いたものがなんでも叶う」と言われている法則ですので、悪いことを考えたらそれが実現してしまいそうな気がして不安になってしまうのですね。
しかし安心してください。悪いイメージが浮かんできてもまったく心配ありません。
嫌なことを思い出してしまったり、考えたくないことを考えてしまうのは普通のことです。そのままで大丈夫。その理由を見ていきましょう。
Contents
完全に悪いイメージを消す必要はない
引き寄せの力は少しでも良いイメージができればはたらき始めます。悪いイメージを完全に消してからでなくても、いい方向に動き出します。
ほんの少しでも良いイメージをあなたの心に描くことができれば、小さな良いことが次々と起こるようになります。
小さなことでも良いこと、嬉しいことが起きれば良いイメージが浮かびやすくなります。そしてまた小さな良いことが起こります。
最初にあなたが心に抱いたほんの小さなプラスのイメージがささやかな幸運を引き寄せ、プラスの波動を膨らませていくのです。
このとき、悪いイメージが心に残っているのを気にする必要はまったくありません。
それはなぜなのでしょうか?
良いイメージが良循環によって増大していく性質があるのに対して、悪いイメージには増大する力がないからです。
・良いイメージは上向きのらせん
・悪いイメージは平たんな円
このようなイメージです。
ネガティブな思考は同じところを回り続けるだけです。だからこそ負の感情から抜け出せない人が多いのです。
負の感情の中にほんの少しでも良いイメージが加われば循環が途切れ、負の感情を脱することができます。
完全にネガティブな意識を消すことは不可能
完全にネガティブな思考を消すことは不可能ですし、その必要はありません。
悪いイメージを消そうとすればするほど、その悪いイメージを意識していることになります。
意識されたものは強化されます。心の中で強化されたイメージは意識されやすくなります。
それは心のシミのようなものです。大きくなるわけではないのです。見つけた瞬間から気になりだすだけなのです。
では心に浮かぶ悪いイメージ、嫌な気分にはどう対処したらいいのでしょうか?
心に浮かぶまま放置するのが正解です。
悪いイメージをそのままに放置することができれば、悪いイメージを思い浮かべる瞬間は自然と減っていきます。
・消そうとする → 意識してしまう
・放置する → 意識しなくなる
という心の自然な仕組みを利用しましょう。
悪いイメージは消そうと思って消せるものではありません。ネガティブになってしまうことや、嫌な気分になること、考えたくないことを考えてしまうのはあなたの精神が健康な証拠です。ごくごく、自然なことなのです。
ネガティブな意識を消そうとすることをやめる。暗い感情や嫌な気持ちが浮かんでくるのは当然のこととして放置する。
悪いイメージを心の片隅に置いたまま、もう一方でポジティブなことを考える。
こうした心の習慣ができると次第に良いイメージと悪いイメージのバランスが反転してきます。
誰にでもネガティブなときとポジティブなときがあります。どちらか一方の状態だけが続くならその人は病気です。
大事なのはポジティブなイメージングをしている“瞬間”を増やしていくことです。ポジティブな瞬間と瞬間の間ににいくらネガティブな瞬間があってもかまわないのです。少しでもポジティブな思考の瞬間が増やせれば、かならずより望ましい人生が開けてきます。
正のエネルギーの強さ
ネガティブなエネルギーを10だとしたら、ポジティブなエネルギーの力は1000を超えます。
たとえ1日のうち99回マイナスの思考をしたとしても、たった1回プラスの思考ができれば逆転できるということです。
何度悪いイメージがわいてきても不安になることはありません。
一瞬でもプラスの波動を生み出すことができればあなたの世界は好転します。
たった1%。1パーセントだけ良いイメージが悪いイメージよりも多くなればあなたは自分の運命を変えられます。
あなたの生み出したプラスの波動が1%でもマイナスの波動を上回ったとき、運命がらせんを描いて上昇していくのです。
引き寄せの法則で状況が変わり始めるのは、プラスのイメージが100%になったときではありません。51%になったときなのです。
自動思考をコントロールして引き寄せの法則のイメージングを快適に
自動思考とは、無意識のうちにしてしまう自動的な思考のことです。
何かを見たときにネガティブな連想をしてしまったり、考えたくないのに自然と考えが浮かんできてしまうということはある程度、誰にでもあります。
引き寄せの法則を実践している方の中には、良いことだけを考えようとしているのに考えたくないことを考えてしまうという悩みを持つ方も多いことでしょう。
自動思考は原始的な脳の危険感知システムで、人の心は自然とネガティブなことを思い浮かべるようになっています。
そんな自動思考とどう付き合えばいいのでしょうか?
自動思考を自覚する。思い浮かぶままにしておく
まず第一に自動思考の存在に気づくことが大切です。
「そうか、考えたくないことでも考えてしまうのは、自動思考というものなんだ」と知るだけで大きな前進です。
そして何か思い浮かぶたびに「今、自動思考をしていた」と自覚できるようになるとそれだけで改善してきます。
自覚できるようになったら、今度はどんなに嫌な考えが心に浮かんだときでも思い浮かぶままにしておきます。止めようとしないことが重要です。
止めようとするとかえってその思考に意識が集中してしまい、同じ考えが繰り返されるからです。
考えたくないことやネガティブなことが自然と頭に浮かんでくるのは誰にでもある人間の生理的な機能なので安心してください。
引き寄せの法則を学ぶと、考えたくないことが思い浮かぶこの自然の機能に振り回されてしまう方もいますが、自然なことなのでそれほど気にしなくても大丈夫です。
連想を止める
自動思考は自然な脳の機能です。意識して止めることはできません。
しかし、連想することは意識的に止められます。
悪いイメージや考えたくないことが思い浮かぶのは悪いことではありません。
思い浮かんだことから連想がひろがってしまうことが問題です。
連想によってネガティブな考えがひろがり、堂々巡り。繰り返すたびにそのネガティブな発想が起こりやすくなります。「考え方の癖」ができてしまうのです。
自動思考を自覚していくと、イメージしたくないことを思い浮かべてしまうことはあっても連想することは止められるようになります。
次々と連想したり反芻したりすることをやめると、だんだんその考え方自体が出てこなくなります。
連想を止めるにはどうしたらいいのでしょうか?
別のことを考えるのが効果的です。
消すというよりも塗りつぶす。捨てるというよりも置き換える、という感覚です。
完全にできなくてもかまいません。そもそも完全に自分の脳をコントロールできる人はいません。
しかし、
自動思考は流れるままに。でも連想は止める。
この発想で自分の心と向き合うと次第に思考のコントロールが楽になってきます。
自動思考があっても大丈夫
人間は1日に60000回思考すると言われています。
まさかそのすべてが能動的な思考ということはありえませんよね。
それだけ誰にでも無意識の思考があるということです。
自動思考を意識的に止めるということはできなくて当然なのです。
しかし自覚することはできます。連想をコントロールすることもできるようになります。
連想を止めて自動思考自体が減ってくると、長い間まったく思い出していなかったことや人のことを思い出す瞬間があるはずです。これは意識のスペースに余裕ができてきた結果だと考えられます。思考をコントロールする力を取り戻してきたサインとも言えます。
自動思考があっても大丈夫です。
思い浮かぶことはそのまま放っておきましょう。
私たちが1日にする60000回の思考のうち、1回でも望ましいイメージを心に抱くことができれば十分引き寄せの法則は活用できます。