潜在意識とは 引き寄せの法則を起こす無意識の使い方
Contents
引き寄せの法則における潜在意識
潜在意識はもう一人のあなた
潜在意識は知らず知らずのうちにあなたが思考することや言動を決めている無自覚の意識。
特別な場合を除いて自分では見ることができない、あなたの心の深層に隠れているもう一人のあなたのことです。
潜在意識とは反対に、私たちが普段自覚している意識を顕在意識、または単に意識と言います。
潜在意識の膨大な知識
潜在意識はあなたが知っている以上のことを知っています。
あなたが気づいていないことに気づいています。
あなたが分からないことを理解しています。忘れているはずのことを憶えています。
例えるなら100億円入っているけれど鍵がなくて開かない金庫のようなものです。
あるいは膨大な情報が記録されているのにパスワードでロックされているコンピュータです。
世界中のすべての本が集められているのに入口がない図書館のようなものだとも言えます。
あなたが考えることは潜在意識が決めている
思考は潜在意識によって無意識のうちに決定されています。
あなたが何を考えるかが、考える前から決まっているのです。
自分の意思で考えたり行動したりしているつもりでも、実は無意識の影響を受けています。
どう感じるか、何を思うか、どんな発言や行動をとるかが潜在意識によって半自動的に決まっているのです。
潜在意識は内なる神?
「内なる神」とは潜在意識の別名です。
天啓のようなひらめき(インスピレーション)は潜在意識から顕在意識へと情報が伝達されるときにやってきます。
守護霊と呼ばれる存在も潜在意識を通して語りかけてきます。
宇宙とのつながり、チャネリングにも脳の無意識の領域が使われます。
直感や勘といったものも、潜在意識では知っていたことが顕在意識上に現れたときに感じるものです。
透視や予知といった特殊な技術も潜在意識を通じておこないますし、ハイヤーセルフは潜在意識に住んでいると言えます。
インナーチャイルドは潜在意識と顕在意識の間にいます。
潜在意識の2つの領域
潜在意識には2つの領域があります。
1つはあなたの記憶や思考といった個人的なもの、そしてもう1つはあなた個人を超越した認識、宇宙とつながる領域です。
1つ目の領域にはあなたのこれまでの体験や思考、知識が蓄えられています。個人的な意識です。
2つ目の領域は世界中の人の意識につながっています。現在生きている私たちの思考だけではなく、過去や未来といった時空を超えた思念の蓄積に関わる領域なのです。
潜在意識が引き寄せを発動させる理由
潜在意識には自他の区別がない
潜在意識には「自分」と「他人」の区別がありません。
言葉や思考はそれが誰に対してのものであれ自分のこととして潜在意識にインプットされてしまいます。
引き寄せの法則で「否定ではなく必ず肯定で」イメージングやアファメーションをおこなうのはこのためです。
「自他の区別がない」ことが潜在意識活用のカギ
潜在意識には自他の区別がないからこそ、アファメーションで書き換えたり、ヴィジュアライゼーションでポジティブなイメージを上書きすることができるのです。
誰でも、何にでもなれます。
私たちは普通、ある人にはできることが自分にはできないと考えてしまいがちです。しかし、ある人にできたことは私たちにもできるのです。
潜在意識についての理解を深めると潜在能力を引き出せるようになり、可能性は無限に広がります。
潜在意識にはリミッター機能がある
潜在意識は通常、リミッターのような働きをしています。
私たちが無理をしないように制限をかけているのです。
潜在能力が無制限に解放された状態では、脳や肉体の限界を超える行動をとってしまいます。
いわゆる「火事場の馬鹿力」などがそれで、いつでも限界を超えた怪力を出していたら筋肉は千切れ、骨折してしまうでしょう。
潜在意識はあなたの脳や身体が無理をしないようにブレーキをかけています。
潜在意識のリミッターを外して潜在能力を解放する
しかし問題なのは潜在意識によるリミッターはブレーキをかけすぎるということです。
能力や可能性が制限されすぎてしまっているのです。
基本的に潜在意識は、あなたの思考や行動が「古いパターン」にとどまるように設定されています。
「慣れたパターンは安全」というのが潜在意識のリミッターの基本設定です。
夢を実現する人はこのリミッターを外しています。
ブレーキが外れたときに引き寄せの法則が発動するのです。
引き寄せの法則のための潜在意識活用法
無限の叡知とも呼ばれる潜在意識。その力を活用して願望実現に役立てるにはどうしたらいいのでしょうか?
3つのステップに分けて見ていきましょう。
ステップ1:潜在意識の存在を知る
潜在意識活用の第一歩は潜在意識の存在を知ることです。
あなたはすでに潜在意識とは何かを知っていますので、このステップはクリアしていますね。
潜在意識は精神分析の世界でも使われる言葉ですが、純粋に心理学的な意味で潜在意識を理解しなくても大丈夫です。
引き寄せるための実学としてシンプルに考えれば十分です。
ステップ2:アファメーションで潜在意識のブロックをはずす
ステップ2ではアファメーションを使います。言葉で潜在意識を書き換えるのです。
ポジティブな言葉や願望を実現している状態、なりたい自分の理想像を短い言葉にして声に出します。
潜在意識はあなたが声に出した言葉を現実だと認識します。
そして潜在意識にあなたが望む状態がプログラミングされると、現実のほうを変えるように働きます。
ステップ3:ヴィジュアライゼーションで潜在意識のブレーキをはずす
ステップ3ではヴィジュアライゼーションをおこないます。
あなたが望む世界、理想の自分、叶えたい夢がすでに実現している状態を映像として思い浮かべます。
潜在意識はあなたが思い描いた世界を現実と同じように認識します。するとそれまで「非現実的」と思えていた状態を現実として受け入れられるようになります。潜在意識のブレーキがはずれるのです。
ブレーキがはずれると今まで難しい、無理だと思っていたことでも楽々と実現できるようになります。
潜在意識活用の注意点
マイナスの意識を取り入れない
上述の3ステップを実践しながら、潜在意識の調整をさまたげるマイナスの意識をあなたの生活の中からなるべく排除していきましょう。
マイナスの意識を遠ざけるコツは以下の3つです。
ニュースは見ない
ニュースは見ないようにしましょう。
ニュースのほとんどはネガティブな事件についての報道です。
潜在意識は他人に起こったことでも自分のこととして受け止めてしまいます。
テレビCMは洗脳的な手法であなたの深層心理を巧みに操るものですが、悪いニュースの合間に流されるコマーシャルは洗脳効果が高まるという点にも注意したいところです。
せっかくあなたが望む世界を潜在意識に刷り込もうとしても、コマーシャルで意識を書きかえられてしまうと本当の願望を見失ってしまうでしょう。
ネガティブな人と関わらない
愚痴や不満ばかりでネガティブな人たちとの付き合いを控えましょう。
他人が言うことでも、あなたに関係がないことでも、あなたの潜在意識は自分のこととして聞いています。
リラックスする
緊張したりストレスが強い状態が続くと意識はマイナスに傾きます。
潜在意識はリラックスした状態でその働きがもっとも活発になります。
ネガティブな意識を浄化する意味でも心身をリラックスさせる時間をもちましょう。
「天使に手を引かれる」瞬間―潜在意識に導かれる感覚を掴む
「天使に手を引かれた」ことありますか?
- いつもの道が通れなかった。迂回した。いいお店を発見した。
- 買いたかったものが売り切れていた。別の店に入った。もっといいものが安く買えた。
- ずっと欲しいと思っていたものが手に入らなかった。でも、もっと魅力を感じるものと出合えた。
- 大好きだった人に振られてしまったけど、そのおかげで素晴らしいパートナーとの出会いを引き寄せられた。
このようにストレートに目的地にたどり着けなかったからこそ、よりよいものに出合えたという経験はありますか?
あるとしたら、そのときあなたは天使に手を引かれたのかもしれません。
生きているとうまくいかないことがあります。行きたいほうに行けないことがあります。欲しいものが手に入らないことがあります。
そんなとき。
必ずあなたに手を差し出している天使がいます。
「そっちじゃないよ」
「こっちだよ」
よりよい場所を知っている天使が呼んでいます。
もっと幸せになれることをあなたに教えようとしている何かの導きがあるのです。
その見えない手の感触に敏感になれば、どんな障害物も、どんな妨害も、「あなたの幸せはこちら→」と書かれた運命の道路標識に変わります。
天使に幸運へと誘導してもらう方法
天使の導きに気づく第一歩は、"気づく"ことです。
何かで障害に突き当たったときは「これはもっと良いものと出合わせるための道案内に違いない」と考えてみましょう。
何かうまくいかないことがあったら「さあ、ここからどんな素晴らしい出来事に導いてくれるの?」とあなたを担当している天使にたずねてみてください。
たぶん、あなたの天使はこれからどんなところに連れていってくれるのか教えてくれないはずです。
それは着いてみてのお楽しみというわけですね。
どこに連れていってくれるのか分からないというサプライズを楽しむ心があなたを幸運へと導きます。
ただし、あまりにもショックなことやつらいことがあったときは無理に天使についていく必要はありません。
本当に落ち込んでいるようなときは、無理に明るく振る舞うよりも素直に落ち込んだほうが早く心の傷を癒せます。
天使は決して無理に手を引っ張って歩かせようとすることはありません。あなたも無理をしてポジティブになろうとしなくても大丈夫です。
天使=潜在意識の導きを得るコツ
天使に幸運へと導いてもらうコツは「小さいこと」で天使の導きの感覚を掴んでいくことです。
ちょっとした遠回りを楽しむ心を持つことから始めてみましょう。その遠回りは必ずあなたの幸せにつながっています。
「さて、これがどんな幸運につながるのかな?」
障害物に出合うたびにそう考えてみる。そんな心の軽やかさがあれば、いつのまにか人生の落とし穴から抜け出していることでしょう。
「あの出来事があったから、この出会いもあったんだ」
「あのときはつらかったけど、そのおかげでこっちの道にこられて本当によかった」
そんな災い転じて福となすような経験に意識を向け続けると、いつしか天使と手をつないで人生を歩いているような感覚が分かってきます。
ここでは「天使」という言葉を使ってはいますが、それを「潜在意識」と言いかえることもできます。神と呼んでもいいですし、守護霊と言う人もいます。
あなたを導く存在の姿が見えるとか、言葉が聞こえるとか、そういうことはさほど重要ではありません。
"なんとなく"感じる気軽さがなにより大切なのです。
つかずはなれず、心地よい距離感で見守ってくれている何かの存在をなんとなく信じる気持ちが「なんだかツイてる」あなたの毎日を創ります。
潜在意識に名前をつけてみる―誰でも簡単チャネリング法
本当は誰もがチャネラー
誰もが潜在意識の中に自分の意識を超越した自分を持っています。
さらには自己を超えた何かとつながっています。
私たちはみな今この瞬間もチャネリングしているのです。
しかし、潜在意識の声はかならずしも言葉として認識できるわけではありません。
映像として見えるわけでもなく、抽象的な感覚になることが多いです。
チャネラーと呼ばれる人たちは潜在意識からの声を言葉や映像に変換する能力が高いのです。
本当はみんなが感じている抽象的な感覚を「翻訳」できる人たちがメッセンジャーになります。
知らない外国語の話し声は雑音に聞こえますが、翻訳されると意味のある言葉として認識できます。
抽象画は説明がないと何が描かれているのか分からないものが多いですが、芸術的感性が優れている人には何が表現されているのか分かります。
高次元からのメッセージもこれらと同じです。
特別な人だけがこうした能力を持っているわけではありません。あなたにもあります。潜在意識とつながる方法が分かれば誰でもチャネラーになれるのです。
潜在意識に名前をつけてみよう
潜在意識の声を聞くというのは、宇宙という知恵の泉を日用の井戸として使うようなものです。
この素晴らしい恵みの雨がしみ込んだ意識の地下水を汲みだすにはどうしたらいいのでしょうか?
自分の潜在意識に名前をつけてみるというのが一つの方法です。
あなたの中には何でも知っているもう一人のあなたがいます。彼あるいは彼女に名前をつけて呼びかけてみましょう。
あなたの潜在意識の名前が決まったら、普通の人と会話するように自分の内面に声をかけてみます。
対話すること、聞くということが重要です。名前をつけるのは潜在意識を擬人化することで対話を容易にするためです。
潜在意識の声が聞こえません
潜在意識の声を聞くコツは、言葉が返ってくると考えないことです。
何か具体的な言葉や画像がメールのように返ってくることを期待すると「何も聞こえない」と感じてしまいます。
潜在意識からの返答は「感覚」として来ます。
魂に温度があると想像してみると、その感覚が掴みやすいかもしれません。
答えによって、熱くなったり冷たくなったりするような感覚を想像してみましょう。
潜在意識に問いかけて返答を受け取るとき、とくに意識したい感覚は「納得」「安らぎ」です。
腑に落ちるような感覚。誰かに全面的に肯定されたときのような「あ、これでいいんだ」という感覚。
気づくまでは知らず知らずのうちに張りつめていた心が「そうか、そうだよね」と安らぐときの感覚。
そんな気持ちが魂からわきあがってくるとき、それがもう一人のあなたからの答えなのです。
さらに魂からの返答を受け取りやすくするコツが、イエスかノーで答えられる質問をすることです。
たとえばあなたが結婚相手を数人の候補の中から選ぶとして「私が結婚すべき人を教えて」と聞くとイエスかノーで答えられません。代わりに「私は○○さんと結婚したいの?」というふうに聞けばイエスかノーで答えられるので、潜在意識の「イエス」「ノー」という答えをより簡単に受け取ることができます。
まとめ
- あなたもチャネラー。潜在意識を通じて高次元とつながろう。
- 潜在意識に名前をつけて問いかける。
- イエスかノーで答えを受け取る。