どん底から這い上がるための引き寄せの法則 - 誰も教えてくれない7つの核心

引き寄せでどん底から這い上がった人

引き寄せの法則はやり方を覚えればだれにでも使えるパワーです。
しかし、その人が置かれている状況によってコツが変わってきます。
人生のどん底にいる人と順風満帆な人生を送っている人とでは、願望を引き寄せる上で重要な点が違うのです。
最悪の状況にある人は、一般的な引き寄せの法則のやり方がうまくいかないことが多いです。
効果があると言われている定番のノウハウがむしろ逆効果になってしまうこともあります。

先人たちが積み上げてきたセオリーにのっとって「力」を使うこと、基本を大切にするのはいいことです。
ですがどん底から這い上がるためには、そうした一般化されたやり方に少しだけ手を加えてあげる必要が出てきます。

この記事ではどん底から這い上がる人のための引き寄せのコツ、重要な点を7つ取り上げています。
普通の生活ができている人にとって有効な方法ではないので注意してください。
ここに書かれているのは、現在どうしようもないような状況にあってそこから抜け出したいと思っている人のための心のエネルギーの使い方です。

「ワクワク」は捨てて平常心でいく

一般的な引き寄せの法則の理論では「ワクワク」が重視されています。
願望の実現をイメージしたときワクワクした感覚になれるかどうかが基本となっているのです。

しかし、どん底にいるときにワクワクできるものでしょうか?
楽しいことを考えて胸が躍る……そんな気持ちがのこされているでしょうか?
打ちのめされているときにわけもなく浮かれた気分にはなれないでしょう。

いいことを考えてワクワクする。そのような感情がのこっているなら、まだそこはどん底ではないということです。

ワクワクできない状況にある人が、無理やりワクワクしようとする。
それは、すり減った心をむち打って動かすようなものです。
ただでさえ消耗している精神的エネルギーを完全に枯渇させてしまいます。

元気に振る舞えば元気になれる。それは本当。でもそれはある程度、元気がのこっている人の場合に限ります。
憔悴しょうすいしきった人の空元気は危険。燃料切れの心を燃やそうとすれば焦げ付いてしまいます。

引き寄せの法則は心のエネルギーを使うもの。だから心を動かすことが効果的。
けれどどん底にいるときは心のエネルギーがない。心を動かそうとするのは逆効果。

だからまずは平常心になることから始める
無理に気持ちを高揚させない。
ワクワクしなくていい。
まずは落ち着く。

坦々たんたんと生活する。
ちゃんと睡眠、食事がとれれば上々です。

そして、少しずつ望むことをイメージしていく。いいことを考える。
そのとき変にハイテンションにならないようにします。
淡々といいことを思う。淡々と望ましいことを考えるのです。

小さな希望を静々しずしずと感じること。
それが暗いどん底に明かりを見出す方法です。
穴底に落ちた状態でワクワクしようとするのは、暗闇の中から太陽を直視するようなもの。
まずは淡々と小さな希望を胸になじませていきましょう。
平常心でなるべくいいことを考え続ける。考える時間を増やしていく。
それがどん底から引き寄せを起こす心の使い方です。

「いい気分」になろうとしない

どん底にいる人に向かって「いい気分になれ」というのは無理な要求でしょう。
無理にいい気分になろうとしなくていいのです。
本当につらいときはいいことを想像してもいい気分にはなれません。それが自然です。
どん底にいるあなたは心をころして生きてきました。歯を食いしばって生きています。いい気分でいられないのは当然です。
地獄のような日々を気分よく生きるなんて不可能です。

どんなときでも心は自由だと言います。それは本当です。しかしどん底にいるとき、心は重くて自由には動かせません。
どんな境遇にあっても気持ちよくやる工夫はできます。でも生き地獄にいる人に向かって「地獄を楽しんで」と言うのはひどく無神経な気がします。

本当につらいときはいい気分になろうとしなくていいのです。
心をごまかさない。
「私はいま、いい気分ではない」
その事実を自分で受け入れる。

すると、いい気分になってくるのです。
どん底にいるときは、いい気分になろうとすればするほど悪いことが目につきます。悩みの深刻さが増します。
そんな状況でも、いい気分になろうとするのをやめると、いい気分が育ちます
「そんなにわるくないと思える部分もある」
そんなところからいい気分が自然に心の中で増えていきます。
地獄の中で心地よい風が吹く場所が分かってくるのです。

大げさに喜ぶよりも一喜一憂しない態度で

どん底にいる人は、幸運に慣れていません。
きっとあなたは、いいことが起きると不安になるでしょう。
そんな状態でいいことを大げさに喜ぶと、不安は倍増します。
潜在意識では「こんなに私が幸せなはずがない」「どうせいつも悪いことがある」と感じているので、いいことを喜ぼうとするとその何倍も悪いことを無意識に引き寄せてしまうことになるのです。
どん底で生きてきた人にとって、大げさに喜ぶのは逆効果になります。

一喜一憂しなければ大丈夫です。

どん底はマイナスの地点。だからまずはマイナスをゼロにしましょう。
マイナス(どん底)でプラス(いいこと)を受け入れようとしても、一瞬浮き上がった分、また落ちるときはより強く穴底に叩きつけられることになります。
まずはマイナスをゼロに。足元を固めるのです。
浮き沈みをなくします。いいことに対しても悪いことに対しても平常心で。一喜一憂しない態度で、自分の「ゼロ地点」に立つのです。

マイナスから脱してゼロ地点まで来れば、いいことは勝手に増えます。
無理やり大げさに喜ぼうとしなくても、内心には喜びが貯まっていきます。
喜びを静かに胸に貯めこんで、馴染ませていきましょう。
心に喜びが馴染めば、いいことを罪悪感なしで受け入れられるようになります。
そうなると人生のアップダウンがなくなります。
心が安定して、運勢の波もおだやかになるのです。

こうして心に喜びが完全に馴染んだときはじめて、「喜ばしいことをより喜ぶ」ということが自然とできるようになります。
大事なのは無理をしていきなりそこに達しようとしないこと。少しずつ嬉しいことに慣れていきましょう

小さいことから叶えていく

どん底にいるときは誰でも「一発逆転」を夢見るものです。
一発逆転を夢見ていると、願望の設定を間違えます。大きすぎる願望を持ってしまうのです。
大きな願望を持つことが悪いのではありません。一発逆転的発想で非現実的な目標を掲げてしまうところに問題があります。

引き寄せで願望を実現するには「受け取り」が必要です。願ったことは受け取ることで現実化されます。
受け取りには「器」が必要です。
器とは、潜在意識の幸福の許容量のことです。
どん底にいる人の幸福の許容量はかなり下がっています。
その器で大きすぎる願望を受け取ろうとするとどうなるでしょうか?
幸福のかわりに失望を受け取ることになってしまうのです。

だからまず小さい願いを叶えて器を広げていきます。
ささやかな願いの成就によって幸福の許容量を上げていくのです。

引き寄せでは基本的に大きな願望を設定することが有効です。
しかしどん底にいるときは小さなことから叶えていく。これが鉄則です。

小さな願いを叶えることに成功すると、高い確率でそのあとすぐに倍くらいのサイズの願望が叶います。
2倍の願望が叶ったあとでは楽に3倍の願望を叶えることができるようになっているでしょう。
少しでも願いが叶い始めれば、あとはかけ算で増えていくというわけです。幸運は複利で増えます。
いちばん最初がいちばん大変です。0を1に変えるのには根気がいります。でも1を2に、2を4にするのは簡単です。
どん底にいる人にとってもっとも大切なのは「0から1」の部分を落ち着いて叶えることです。

他人との競争から降りて自分だけの願望を見つける

どん底なりに少し人生が上向いてきた。
そんなときに気をつけたいのが他人と自分を比較することです。
他人との競争から降りないかぎりどん底からは脱出できません

「あの人たちを見返してやりたい」
「あの人に勝ちたい」
こういった気持ちで願望を決めているとずっと自分の穴の中。

どん底から這い上がろうとする人は、多かれ少なかれ復讐的な心理におちいるものです。
誰かに対して、何かに対して、あるいは自分自身に対して。
そうした復讐的心理はどん底からの脱出を邪魔する負のエネルギーとなります。

どん底にいるときほど他人がうらやましい。
しかし他人をうらやめばうらやむほど自分が入っている穴は深く大きく広がっていきます。
その穴から脱出できるのは自分の道を見つけたとき。「これが私の道だ」と分かったときです。

自分の道を見つけてしまえば、どん底はただの通り道。
どん底はあなただけの幸福へとつながる通過点になります。
自分の道を見つけられなければ、いつかどん底はそのまま人生の墓穴となります。
他人との比較。競争心。復讐心。それらを捨てれば自分の道が見えます。

強く願い続けているのにどうしても実現しない。
そんなときは願望を決めるところからもう一度始めてみましょう。
自分で決めたはずの願望が、実は他人との比較、競争心、復讐心から出てきた欲望ではなかったかと自問自答してみるのです。
どん底にいるときは他人の人生がうらやましい。自分の人生が嫌。そんな心理のときに決める願望は、どこかが間違っているものです。

あなたはあなたでいいのです。
あなたの人生はこれからいくらでもよくできます。
まずはあなただけの、あなたならではの願望を決めてみましょう。

どんなことがあっても「かならずいい結果になる」と信じる

ここが、一番大事なポイントです

どんなことがあってもかならず結果はよくなる。それだけは何があっても信じること。
どれだけどん底にあっても最後にはいい結果にたどり着く。それだけは疑わないこと。
これは「いいことを期待する」というレベルの話ではありません。何があろうとも最終的には絶対にいい結果に落ち着く、という結果への無条件の信頼です。

結果だけは信じ続ける。結果だけを信じ続ける。それが引き寄せの核心です。
結果への確信があればそこにいたるまでの過程すべてが幸運に収束します。
何があっても大丈夫。

「いいことがある」なんて期待する必要はありません。
いいことなんて何もなくても「いい結果」にたどり着けるのです。
いい結果にたどり着ければ、それまであったすべてが「いいこと」に変わります。

最終的な結果を信じる。これが一番大事なこと。
どん底に沈んだままの人と、いつかは浮上してくる人の違いは結果を信じられるかどうかです。

どんなことがあってもかならず結果はよくなります。
いいことがなくてもいい結果にたどりつけます。
それさえ信じていれば、あなたの人生はかならずいいものになります。

引き寄せ的名言。あきらめないで。

引き寄せの法則を宗教だと思わない

どん底から這い上がるための引き寄せの法則のコツを見てきました。
基本的なセオリー、一般的に言われているやり方とは矛盾する部分があるので勉強熱心な人ほどとまどう内容だったかもしれません。

ですが、真実はいつも矛盾しているものです。
それは人によって、自分にとっての真実が違うからです。

矛盾しない真実を語るものもあります。それが宗教です。
宗教は矛盾を嫌います。一貫した教義、統一された儀式を重視します。

引き寄せの法則を宗教だと思ってしまうと、その力を使いこなすことはできなくなります。
引き寄せを宗教だと思ってしまうと、ある人の教えを教義のように扱うようになってしまうからです。
誰かの意見を教義として信奉してしまえば、その教えと矛盾することができなくなります。
すると、自分にとっての真実にたどり着けません。自分に合ったやり方がいつまでも見つけられなくなってしまうのです。

引き寄せと宗教は別物です。
誰かを教祖のようにあがめないように注意しましょう。
どん底にいる人ほど、ついていってはいけない人についていってしまうものです。

いつも心の柔軟性を持って、あなたの道を行きましょう。
先にも述べたとおり、どん底から脱出できるのは自分の道を見つけたときです。
這い上がるというよりも、横穴から抜け出すといったほうが的確かもしれません。
あなたの道を踏みしめて、どん底から抜け出しましょう。
自分の道を歩いていけば焦らなくても大丈夫。
気づいたら抜け出せています。いつのまにか地上に出ています。それがどん底から這い上がったときのリアルな感覚です。

-引き寄せの法則をより深く理解するために