年齢を気にせずに願望を実現する方法
実現したい願望があるけれど、自分の年齢が気になってあきらめの気持ちが出てきてしまう——これは夢に向かって進み始めた人の心のなかに、石ころのように現れる心理です。
でも大丈夫。
年齢が気になる心理そのものは何の障害にもなりません。
私たちは何歳になっても今望む生き方を選ぶこと、未来をつくること、そして過去をやりなおすことさえできるのです。
年齢は気になってもいい
まず、大事なこと。
年齢が気になってしまうこと自体は何の問題もありません。
自分の年齢を考えるのはごく自然な心理で、誰にでもある感情です。10代の人は10代なりに、70代の人は70代なりに年齢を気にしています。
問題になるのは「気にしないようにしよう」としたときだけです。
自然な感情を消そうとすると、その感情に心がとらわれて身動きができなくなります。
抑圧された(押し込められた)感情は潜在意識のなかで強化されて、表面の意識をがんじがらめにするのです。
大切なのは、“気にしたまま”どうするかです。
気にするかどうかではなく、気にした上で何をするかが重要です。
気にしながらも気にしていないのと同じ行動ができていたら、もうそれは気にしていないのと同じなのです。
そうすれば当然、引き寄せられる結果も年齢を気にしていない状態と同じものになります。
気にしたまま何かをしてみる。
それが年齢にとらわれずに願望を実現する方法です。
では、何をすればいいのしょうか?
10年前の自分を今、やりなおしてみましょう。
10年前の自分をやりなおす
現在、叶っていたはずの願望が叶っていない。
なっているはずの自分になれていない。
そんな場合、今の年齢的な制限よりもむしろ過去のやり残しが原因の可能性が高いです。
人生の時計の針は潜在意識にひっかかっている「何かやり残している感じ」が解消されると自然に進むものです。
その“ひっかかり”を取り除くには、今、10年前をやりなおせばいいのです。
もし10年、時間を巻き戻せるとしたらあなたは何をするでしょうか?
その何かを、今からやってみましょう。
もちろん完全に10年前を再現することはできませんが、できる範囲で10年前にやりたかったことをやってみるのです。
自分の年齢を実年齢マイナス10才と考えるのも効果的です。これは無理やり若いと思い込もうとするのではなく、ただ単純に自分の年齢がマイナス10才だと仮定するという感覚です。10年前の自分にチャンネルを合わせつつ、年齢はただの記号・数字だと感じられるようになるメリットがあります。
今のあなたが10年前の自分の代わりに行動することで、過去は変わります。
過去が変われば現在も変わります。
時間は、過去・現在・未来が“同時に”存在しています。
過去を現在やりなおしてもいいし、未来を今やりなおすこともできます。
もちろん物理的にどうにもできない部分もあるでしょう。
しかし少しでも何かしてみると、思った以上にできることがあるのだと気づけます。
自分の時計は自分で選べます。人にはそれぞれのタイミングがあって、自分の時間軸で生きることができるのです。
自分の時間軸で生きるとき、自分の人生の時計の針がぴたりと合う。
そのとき、望んでいた「今」が叶うのです。
今の自分を受け入れる
注意したいのは、過去をやりなおすことと現在を否定することはイコールではないということです。
むしろ、現在の自分を受け入れてこそ、また別の運命を生きてきたはずの自分をも受け入れることができるようになります。
現在の自分を受け入れ、“別の過去”を持つもう一人の自分も受け入れる。そうすることで2つの運命を合流させてベストバージョンのあなたを実現することができるのです。
現在の自分を否定してしまう理由のほとんどは他者との比較にあるでしょう。
この対処法はまずSNSをやめること。
そして「幸せな人」と「幸せに見せようとしている人」の違いを見分けられるようになることです。
幸せそうに見せようとしている人たちは、SNS上にたくさんいます。
幸せな人はあまりSNSをしていません。幸せな人は自分の時間軸で生きているので他人とタイムラインを共有しないのです。
両者の区別がつくようになると「比較の呪縛」から解放されます。
自分の時間軸で生きられるようになり、自分を受け入れやすくなります。
そんな自分になれると同じように他人との比較に左右されない人と出会えます。
年齢を気にせず(たまに気にしながらも)自分の人生を生きている人が引き寄せられてきます。
そうなれば、年齢を気にしてあきらめかけていた願望はいつのまにか叶っているでしょう。
何も遅くはありません。
過去をやりなおすのにさえ、今がベストタイミングなのです。
やりたかったことを、できるところから始めてみてください。
今いちばん望んでいることと直接関係ないことでもいいのです。何かがどこかでつながっていきます。