自信がある人になるには

モノクロのリンゴとカラーのリンゴ

自信を失うのは他人との比較が原因。
そして他人との比較の問題点は、相手の“幻想”と現実の自分を比べてしまうところにあります。
他人に対して抱いている幻想を自覚して、現実的な人間観を獲得すれば比較による自己否定をしなくなり、自信のある自分になれます。

他人の幻想と自分を比較してはいけない

自信を失うのは他人の幻想と自分を比べるのが原因です。
他人と自分の比較そのものではなく、相手に抱く間違った印象=幻想が問題の根っこなのです

人が自信を失うときはたいていの場合、頭のなかで大きくなった誰かのまぼろしに圧倒されています。
有能な人、容姿の優れた人、才能のある人、完璧な人……その人の一部分だけを見て、表面的な印象をその人のすべてだと思い込んでしまう。その巨大な虚像と現実の自分を比べてしまえば、自信を失うのは当然です。
他人の表面的な印象がどれだけよくても、その裏には現実のその人が隠れています。どれだけ素晴らしい人物に見える相手でも、虚像の裏にいるのは私たちと変わらない現実の人間です。
そのことに気づけば他人との比較で自信を失うことはなくなります。

広告業界とテック企業の罠におちいってはいけない

なぜ私たちの世界はこれほど幻想を抱かせるような人物像、人間観であふれているのでしょうか?
それは広告業界とテック企業による策略です。
あなたの自信を奪っているのは広告業界とテック企業が見せる幻影なのです。
私たちはあらゆるメディアをとおして自信を失うような幻想を見せられています。
幻想を見せられて自信を失った人は、承認を求めてSNSに依存します。SNSに依存してみずからも虚像を投稿するようになります。その投稿が誰かの自信を奪います。こうした悪循環をつくることで企業は儲けているのです。
広告の仕事は自信を失わせることです。自信を失った人はものを買います。サービスを利用します。失った自信を埋め合わせるようにお金を使うのです。
人々の自信さえ食いものにする企業の存在を理解していれば、自信を搾取されることを防げます。

「みんなと同じ」になってはいけない

そもそも、自信があるとはどういうことでしょうか。
自信があるとは、みんなと違うことができるということでしょう。
自信がある人になるとは、みんなと違うことができるようになることです。
みんなと違う人になるには? そもそも誰もが違うのだと気づくこと。
表面的なイメージではみんなが同じに見えることもありますが、その裏側にはそれぞれ違う顔があります。そういう当たり前のことに気づけると、自信は取り戻せます。

力強く自己主張できるのが自信があるということではありません。自己主張は自分がない人がしてしまうものです。
だれもが同じ人間で、しかしだれもが違う存在だと気づいている。それが自信がある人です。

-引き寄せの法則をより深く理解するために
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