釣り合わない相手との恋愛が変わる真の自己肯定感を得る方法

釣り合っているカップル

  • 好きな人と自分が釣り合わないと感じている
  • 自信がもてない
  • 劣等感を抱えている
  • 別れたほうがいいのか迷っている

このように、釣り合わない(と思えてしまう)相手との恋愛に悩んでいる人が最近は増えています。
SNSで色んな人の暮らしぶりが見えるようになったこと、マッチングアプリの普及で属性やステータスで人を判断するようになったこと、実際に格差が広がっていることなどが理由でしょう。

しかし、相手と接点がある時点でいくつかの部分では釣り合っている=波長が同調する部分があったということなので、釣り合わないという心配はいりません。
片想いの場合も惹かれるということはどこか共通の波長があるから反応するわけで、惹かれている時点で釣り合う=共鳴する部分があるということになります。

だから問題の本質は「釣り合うかどうか」ではなく、「劣等感をもたずに相手と付き合いたい」「自信をもって相手と向き合えるようになりたい」ということでしょう。

そこで自己肯定感を高めようということになってきます。
が、ひたすら自分を褒めるようなやり方ではむしろ潜在意識のなかで劣等感を強化することになりかねません。
他人との比較に劣等感を感じている場合は特に、無理やり自分を褒めて全肯定するというやり方では逆効果になることが多いので注意が必要です。

こんな場合は、むしろ自分の欠点を客観視するところから始めると、真の自己肯定感を獲得できます。
真の自己肯定感が得られれば、どんな相手であろうと釣り合わないとは感じなくなります。
何ら引け目を感じずに好きな人と対等に向き合えるようになるのです。

自分の欠点を認めることで自己肯定感は高まる

自己肯定感を高めようとするとき、大抵の場合は自分を「全肯定」しようとするでしょう。
実際、そのやり方が効果的な場合もあります。それは自分の存在全体を受け入れ、ただ自分が存在しているということを肯定できた場合です。
自分自身の長所も短所も認めて受け入れた上で、善悪判断をしない、それが全肯定がうまくいく境地です。

その一方で、自分をひたすら褒めるようなやり方が逆効果になるケースも多い。
それは自分が抱いている劣等感をごまかそうとした場合です。
自分の本心をかき消そうとすると、自己を肯定しながら同時に否定もしているという状態になってしまう。表面の意識では自己肯定しながら、潜在意識には自己否定の感情が蓄積していくことになります。

たとえば数学が苦手なことに劣等感をもっている人がいるとします。この人が無理やり「自分は数学が得意なんだ!」と思い込もうとする。どれだけ思い込もうとしても、心のどこかでそれは嘘だと感じている。
このように、心のどこか=潜在意識と、思い込もうとしている心=表面の意識が反対になってしまうと、むしろ潜在意識のなかではごまかそうとした劣等感が増大していきます。
自分についた嘘は潜在意識上の劣等感を強化するのです。

なので、付け焼刃ではない本物の自己肯定感を得ようと思うなら、まず自分の欠点を素直に認めることから始めたほうがうまくいきます。
欠点は認めまいとすればするほどかえって劣等感を強めるものですが、認めてしまえばただの「現状」として客観視できるので、劣等感は消えます。
現状を客観視できている状態が、欠点も含めて自分を肯定できている状態です。
本当の「全肯定」は自己客観視ができて初めてできることなのです。

素直に、客観的に自分の欠点を認めることができるようになると、どんな人が相手でも釣り合わないとは感じなくなります。
なぜなら、誰にでも欠点はあるからです。
誰にでもあるものを自分ももっている。相手ももっている。ただそれだけのことになります。
そう感じられるところまでくれば、もう能力や収入、学歴や職歴、家柄や育ち、知能や容姿といった浅ましい尺度で人間を格付けして、どちらが上だの下だのという考え方が頭から消えます。
どんな人が相手でも平等、対等に向き合える。つまり“釣り合う”ようになるのです。

「誠実な友人」のように自分と向き合う

自分の欠点を認めると真の自己肯定感が得られる――とはいえ、自己の欠点を認めるのは、そう簡単ではない時期もあります。
劣等感を強く感じているときに欠点を自覚することはむずかしい。
脳がストレスを避けるために、自分の心を守ろうとする「防衛」という心理が働くためです。自分でも気づかないうちに、自分で自分をごまかしてしまうのです。

そんなときどうすればいいのでしょう?
誠実な友人のように自分と向き合えばいいのです。

世の中には、いい友人と悪い友人がいます。
悪い友人は、話しているときはおだててくるものの、陰では悪口を言っている人間。
これは、表面の意識では自分を褒めながら、潜在意識では劣等感を膨らませている状態と同じです。
いい友人は、言いにくいことを、嫌われる覚悟でちゃんと言ってくれる人。そして欠点を含めて好きでいてくれて、他人にはこちらのいい部分だけを話すような人です。
これは、自分の欠点を認めつつ自己肯定ができている状態と同じです。

あなたはいい友人と悪い友人、どちらと付き合っていきたいでしょうか?
この問いかけを自分にしてみることで、今自分の心とどう向き合っているのか、これからどう向き合っていけばいいのかがわかります。

釣り合わないと悩んでいたカップル

変えられることと変えられないことを見分ける

自分の欠点を認めて、受け入れた。この時点で劣等感はほとんど消えます。
そうしたら次に、変えられることと変えられないことを見分けます。
努力すればできることと、物理的に不可能なことを分別するのです。
そして変えられることに集中して、変えられないことはそのまま受け入れる。
そうすれば自分の現状を肯定するだけでなく、さらに自分を尊敬する感情も育ってきます。
自分を尊敬できるようになると、尊敬できる他人と波長が合うようになります。
ここまでくると、今まであなたが釣り合わないと感じていた相手でも気後れすることはなくなってきます。
むしろ、相手の長所とともに欠点がよく見えるようになって安心して付き合えるようになっているはずです。
誰にでもある欠点が、特別な存在だと思っていた相手にもあるとわかる。そうなるともう無意味な劣等感で萎縮することはなくなります。

誰にでも欠点はある

当然のことですが、誰にでも欠点はあります。
美点ももちろん、誰にでもあります。
問題は欠点や美点がいくつあるかではありません。合計点を競うゲームではないのです。
大事なのは自分の欠点と向き合えているか、それだけです。

「完璧超人」に見えるような人、すべてに恵まれているような人でも身をもち崩すときがあります。
それは自分の欠点から目をそらしたまま突き進んだときです。
わかりやすい例は、アルコール依存症の人が「これくらい飲むのは普通だ」と自分をあざむき続けた場合。もちろんこれは例であって、アルコールに限った話ではありません。

それとは反対に、どん底にいるような人でも支えられ、引き上げられることがあります。
それはその人が自分の欠点を認めて変わろうとしているときです。
「誠実な友人」は、その人が変わろうとしているかぎり見放しません。

現状がどうかはまったく問題ではありません。どれだけ自分と向き合えているかが重要なのです。
自分で自分と向き合えていれば、他人にどう思われているのかも気にならなくなります。
釣り合わない相手と付き合っていると思われるかもしれない――そんな不安もなくなります。そんなことはどうでもよくなります。

自分と誠実に向き合えば、他人ともまっすぐ向き合えます。
相手のステータスとか肩書きといった“情報”でできた幻想ではなく、一人の人間としての実像が見えるようになります。
そうなれば、もう釣り合うだの釣り合わないだのといった発想さえなくなります。
この時点で、もしあなたが相手のステータスに憧れていただけだったとしたら、おそらく好きという感情は薄れていくでしょう。
本当に相手のことを好きだったとしたら、もっと好きになって、二人で人生の障害を乗り越えていく力を得ているでしょう。

相手と釣り合わないと思えたとき=劣等感を抱いたときは、まず一つ、自分の欠点を認めるところから、真の自己肯定感をつかんでいきましょう。

-恋愛・結婚のための引き寄せの法則
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