運が悪い人でも「熟慮断行」で運がよくなる
私たちは「選択」によって運命を決めています。
意識的な選択、無意識の選択、心のなかの決意、とっさの判断…選択のかたちはさまざまですが、運とは選択の結果だとも言えます。
選択の方法によって運をよくすることができます。
その方法とは熟慮断行です。
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Contents
即決即断は開運の秘訣?
「運命を切り開くには即決即断! 何事も即決即断でうまくいく!」
成功法則について書かれた本や経営者の自伝にはこのようなことが書いてあることが多いです。
即決即断は開運の秘訣なのでしょうか?
答えはイエスであり、ノーです。
もともと運がいい人は即決即断でうまくいきます。そもそも運があるので即決即断によってその運を活かせるのです。
もともと運が悪い人は即決即断をするとますます運が悪くなります。ぬかるみにはまってしまうのです。
なぜ即決即断で状況が悪くなるの?
運が悪い人が即決即断をするとさらに状況が悪化してしまう。なぜなのでしょうか?
それは不運というものがたいていの場合、自滅パターンだからです。
降ってきたと思える不運も、あとから冷静になってみるとある選択の結果による自滅だったということがよくあります。
たとえばひどい人にだまされたというとき。その人と関わってしまったのは自分のなかの焦りや隙が原因だったとあとで気づくことがあるでしょう。
不運に沈んでいるときの選択はとにかく間違いが多いものです。
その状態で即決即断を繰り返せばそれだけ選択ミス=運が悪い状況をつくりだしてしまうことになります。
なのでもともと運がいい人が言う言葉を鵜呑みにしてしまうのは危険です。
人は人。他人がうまくいった方法にまどわされずに自分だけの幸運の法則を見出すことが不運を幸運に変える秘訣です。
自分だけの幸運法則を見出す。
運が悪い人にとってその方法となるのが「熟慮断行」型になることです。
運を底上げする「熟慮断行」
熟慮断行の利点
熟慮断行とはじっくりよく考えたのち、周りにまどわされずに行動することです。
もともと運が悪い人は熟慮断行を心がけると運を底上げできます。
熟慮断行には次のような利点があります。
- 誰かの嘘にだまされたり、他人に利用されたりすることがなくなる。
- 焦ったり慌てたりして自滅することがなくなる。
- 後悔しない選択ができる確率が上がる。
熟慮断行型になることで、不運を避けて幸運をつかむためにかかせない判断力を得ることができるのです。
熟慮によって潜在意識を活かせるようになる
熟慮をおこなう思考の習慣が身につくと、意識の深い部分を判断に活用できるようになります。
私たちはいつも潜在意識では選択の結果がわかっています。その選択をした結果、幸運につながるか不運におちいるかがわかっているのです。
しかし潜在意識ではどうするべきかわかっていても、無意識の判断が意識にのぼる前に動いてしまうと道を間違えます。
車の運転をしているとき、カーナビの指示が出る前に勘で曲がってしまうようなものです。方向音痴な人ほど頼りにならない勘になぜか頼ってしまう。
熟慮する、言い換えれば立ち止まって考える習慣を持つと潜在意識の判断が意識までのぼってくるのを待つ時間ができます。
潜在意識の判断力を活用できるようになり、未来を予知できているかのように幸運につながる選択ができるようになるのです。
あなたならではの「幸運のリズム」をつかむ方法
熟慮断行と優柔不断の違い
即決即断できることは長所だという風潮があります。
なぜ即決即断はもてはやされるのでしょう? それは、なんとなくかっこいいからだと思います。
即決即断する人は勇気があって有能そうに見える。テキパキしていて勢いのある雰囲気にあこがれてしまう人が多いのでしょう。
それに対して熟慮断行タイプが見下されがちなのは、じっくり考えることが優柔不断と勘違いされているからでしょう。
しかし、熟慮断行と優柔不断は違います。
考えて考えて結局何もしないのではもちろん運はつかめません。熟慮断行とはあくまでもよく考えた上で周囲にまどわされずに自分の道を進むことです。
大切なのは熟慮のち断行すること。
優柔不断と熟慮断行を分けるのは実際に行動を起こすかどうかです。
ではじっくり考えながらもたんなる決断の先延ばしになってしまわないようにするにはどうしたらいいのでしょうか?
それには熟慮する期間をあらかじめ定めておきます。
期間を決めてよく考える
一晩眠ってから決める
もっともシンプルな熟慮断行の実践法は「一晩寝てから決める」です。
夜は脳が疲労している上に神経がたかぶるので判断を誤りやすい。その反対に朝は脳の疲労がとれていて冷静になっているので間違えにくい。
何かを決めるときは一晩寝てから翌朝に決めれば安全です。
このとき「チャンスを逃してしまうかもしれない」とか「相手を待たせたら悪い」といった考えは捨てましょう。たった一晩で逃げていくようなチャンスなら縁がなかったと思って放っておけばいいのです。
眠っている間は潜在意識が活発に働く時間。
一晩寝てから決断をすれば、潜在意識が眠っている間に正しい選択に導いてくれます。
いつまで考えるか手帳に書く
長期的な判断が必要なことであれば、いつまで熟慮するかを決めて手帳に書きます。熟慮の締め切りを決めるのです。
決めた熟慮期間に必要な情報を収集して、検討して、決断する。
自分で決めた締め切りを守ることが肝心です。
他人に流されて決めるのではなく、あくまでも自分で考えて決めるのだという意思があなたにとっての幸運を選びとる力になります。
ワンテンポ遅らせる
すぐに判断を下さなければいけないような場面では行動をワンテンポ遅らせるとうまくいきます。
何かする前に3分、待ってみる。
何か言う前に5秒、ためてみる。
返答する前に10分、休憩してくる。
このようにワンテンポずらして選択をすると色々なことがうまくいくようになります。
例として何分、何秒と書いていますが、遅らせる時間は色々ためしてうまくいくタイミングを見つけてください。
人によって「幸運のリズム」が生まれるテンポが違うので調整が必要です。
言動を3秒遅らせることで幸運のサイクルに入れる人もいれば、10分間じっくりと待ったのち動き出すことで幸運の波に乗れるという人もいます。
ライフステージや魂の波動のレベル、潜在意識とのつながり具合によってもうまくいくテンポが変わってくるので、ときどき調整しながら自分ならではのテンポを見つけましょう。
運がよくなってきたときは低級霊に注意
運がよくなってくると決断の速度を上げても「正解」が出やすくなります。潜在意識と意識の接続がよくなって判断の正確性が上がるのです。
ですが、運がよくなってきたばかりのときは要注意。
運がよくなったと感じてもすぐには決断の速度を上げないようにしましょう。
自転車のギアを変えていくようにゆっくりと自分のペースでテンポを上げていくようにしてください。
なぜかというと、いままで運が悪かった人に「ツキ」がまわってくるときは低級霊を呼び込みやすいからです。
急に運気を上げすぎると波動が低い存在に嫉妬されることになります。
その結果、エナジーバンパイアと遭遇してしまったり、潜在意識からのぼってくる直感のなかに間違った情報が含まれるようになるので危険です。
低級霊の影響を受けると調子がいいと思っていたところで思わぬ妨害が入ったり、チャンスに見える罠に導かれて痛手をこうむることになります。
じっくりと考えて運の流れをつかんだら、ゆっくりと運の種を育てていくような気持ちで「幸運のリズム」のテンポを上げていきましょう。